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高校生の高血圧基準値は「140/85mmHg以上」 高血圧学会がマニュアル作成

 日本高血圧学会は5月13日にプレスセミナーを開き、高校生の高血圧に対する実地医家向けの指導マニュアルを作成したと明らかにした。収縮期140mmHg以上、拡張期85mmHg以上を基準とし、基準値前後の血圧を繰り返す場合は非薬物療法を行い、3カ月ごとに血圧を測定する。

 明らかな血圧上昇があれば、二次性高血圧を確認し、ある場合は基礎疾患の治療や薬物療法をし、ない場合は慢性腎臓病や糖尿病などの合併症を疑う。

 マニュアルは、学会の治療ガイドライン2019年版を改変して作成した。基準値は、標準偏差を用いて算出した基準範囲で、臨床判断値は決まっていない。学会の野出孝一理事長(佐賀大学医学部)は同日のセミナーで、エビデンスを蓄積していく必要性を指摘する一方、2025年の治療ガイドライン改訂に向けて現在、学会のワーキングで若年性高血圧の基準値を検討していると説明した。

 3~19歳の時期に収縮期血圧が高いと、中年期に心血管病の発症リスクが高まることが海外で報告されている。
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