臨地実習、進捗評価の導入を提言 次期改正へ日臨技WG、尿沈渣の必須化も 日本臨床衛生検査技師会の「臨地実習のあり方に関するワーキンググループ(WG)」は、臨床検査技師の養成教育カリキュラムの改正を見据えた提言案をまとめた。実習受け入れ施設が学校養成所に臨地実習の「進捗評価」を報告する仕組み、達成度評価に関する統一的な評価基準の必要性に言及している。 提言案では、臨地実習の評価内容や基準のバラツキ是正、受け入れ現場の負担軽減のための柔軟な運用が求められていると指摘。その上で、臨地実習の各項目における学生の成長度合いを定期的に確認し、学校養成所にフィードバックする進捗評価の導入を提案している。 達成度評価では、日臨技と日臨教の「臨地実習ガイドライン(GL)2021」を改訂し、統一された評価基準を定める。GLで示した技能評価には難易度が高すぎる項目があることも課題に挙げており、日臨技は来年度にもWGを立ち上げ、現場の実態に見合った改訂版の検討に入る見通し。 また、指定実習行為では肺機能検査について、個々の学生の能力に配慮しながら事前説明や装着準備までにとどめる運用などを可能とするよう提案。ほぼ全ての実習受け入れ施設で行われている「尿沈渣の観察」は必須行為への追加を提言している。 学生と実習施設のマッチングについては、学校養成所が施設を選びやすいよう実習・見学可能な行為や範囲などを登録できるシステムの整備を盛り込んだ。実習受け入れの調整は現状、人脈や各養成所と実習施設とのつながりに依存しているが、全国の情報が一覧で見られる仕組みを想定する。実習を受け入れている約1200施設に協力を求め、日臨教会員ホームページ内で公開する方向だ。 提言案は1月20日から31日までパブリックコメントを受け付け、3月末にも提言をまとめる。その後、日臨教との協議に入り、来年度中にも厚労省と文部科学省に要望書を提出したい考え。
日本臨床衛生検査技師会の「臨地実習のあり方に関するワーキンググループ(WG)」は、臨床検査技師の養成教育カリキュラムの改正を見据えた提言案をまとめた。実習受け入れ施設が学校養成所に臨地実習の「進捗評価」を報告する仕組み、達成度評価に関する統一的な評価基準の必要性に言及している。 提言案では、臨地実習の評価内容や基準のバラツキ是正、受け入れ現場の負担軽減のための柔軟な運用が求められていると指摘。その上で、臨地実習の各項目における学生の成長度合いを定期的に確認し、学校養成所にフィードバックする進捗評価の導入を提案している。 達成度評価では、日臨技と日臨教の「臨地実習ガイドライン(GL)2021」を改訂し、統一された評価基準を定める。GLで示した技能評価には難易度が高すぎる項目があることも課題に挙げており、日臨技は来年度にもWGを立ち上げ、現場の実態に見合った改訂版の検討に入る見通し。 また、指定実習行為では肺機能検査について、個々の学生の能力に配慮しながら事前説明や装着準備までにとどめる運用などを可能とするよう提案。ほぼ全ての実習受け入れ施設で行われている「尿沈渣の観察」は必須行為への追加を提言している。 学生と実習施設のマッチングについては、学校養成所が施設を選びやすいよう実習・見学可能な行為や範囲などを登録できるシステムの整備を盛り込んだ。実習受け入れの調整は現状、人脈や各養成所と実習施設とのつながりに依存しているが、全国の情報が一覧で見られる仕組みを想定する。実習を受け入れている約1200施設に協力を求め、日臨教会員ホームページ内で公開する方向だ。 提言案は1月20日から31日までパブリックコメントを受け付け、3月末にも提言をまとめる。その後、日臨教との協議に入り、来年度中にも厚労省と文部科学省に要望書を提出したい考え。