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胃がんのバイオマーカー検査の「手引き」策定 日本胃癌学会


 日本胃癌学会はこのほど、「切除不能進行・再発胃癌バイオマーカー検査の手引き」第1版を策定した。近年、進行胃がんの治療薬の選択肢が増え、それに伴い薬剤適応判定のためのバイオマーカーも増えている。こうした現状を踏まえ、病理組織検体を効率的に使用して適切な検査を実施できるよう、学会の考え方を示す手引きを作成した。

 手引きは、進行胃がんの治療薬の適応判定に使用されるバイオマーカー4つ(〈1〉HER2〈2〉PD-L1〈3〉MSI/MMR〈4〉CLDN18)を取り上げ、臨床的意義を解説。各バイオマーカーの検査方法について医薬品医療機器等法上の位置付けを示し、使用する検体、キットなどを表で示した。また、各バイオマーカー検査のフローチャートを掲載した。

 検査実施のタイミングについては、4つのバイオマーカー検査を同時に実施することを推奨。4つの検査を同時実施することで、個別の検査を順次実施する場合と比べて効率的に検査を実施して適切な治療選択に寄与でき、検体の採取や保管の面でも望ましいことや、検査結果が出るまでの時間短縮も期待できるなどの利点を挙げている。

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