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精度管理の必要性明記を ゲノム基本計画、厚労省WGで委員が指摘


 ゲノム医療推進法に基づく基本計画を議論している厚生労働省のワーキンググループ(WG)は9月27日、基本計画に盛り込む分野別施策と個別目標を設定する議論に入った。検査の実施体制の整備に関する項目も設定されており、「検査結果の解釈の質の担保」を図るため、環境整備を進めることや専門的知識を持つ医師の関与が必要との考え方を盛り込んだ。WGは次回も基本計画に盛り込む内容を議論する。

 厚労省は、これまでの意見を踏まえて、基本指針の構成案を提示。構成案は、総論に当たる「全体目標・分野別目標」と、各論となる「分野別施策と個別目標」から成る。

 同日の会合では、構成案に盛り込まれた検査の実施体制についても議論した。構成員からは検査結果の解釈のための質の担保だけでなく、「検査の精度管理基準をしっかり整えることも必要なのではないか」(吉田雅幸構成員・東京医科歯科大学生命倫理研究センター長)との意見があった。

 三木義男構成員(筑波大学プレシジョン・メディスン開発研究センター客員教授)も「検査結果の解釈というだけでなく、シークエンス解析とシークエンス情報の質を担保するため、内部および外部の精度管理、あるいはISO 15189や米国のCLIA(臨床検査室改善修正法)の第三者認定なども盛り込んでほしい」と求めた。

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