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生涯教育制度「任期中にラダーを提案」 日臨技・横地会長、次期カリ改正の検討も

日臨技・横地会長
 日本臨床衛生検査技師会の横地常広会長は8月23日、新潟市で開かれた日本臨床検査学教育学会学術大会で講演し、臨床検査技師の生涯教育研修制度の再構築を急ぐ考えを示した。制度を支えるラダーの設計を含めて検討し、自身の会長任期中に具体案の提案まで進めたいと強調。数年後に予定される養成カリキュラムの次期改正では、臨地実習の在り方を中心に検討に入ったことを明らかにした。

 生涯教育研修の考え方としては、卒前教育で教育分野ごとの知識・技術、臨地実習などを学び、入職後から3~5年では基礎教育や職能教育を求め、都道府県技師会と協力しながらプログラムを整える考えを示した。入職5年から10年前後までは、専門分野教育に重点を置き、自己キャリアプラン支援としての認定資格取得などをイメージしていると説明した。

 専門分野での研鑽や、人材育成で一定の役割を果たした後には、「病態把握のための知識や技術を学んで、心臓カテーテル室や救急外来、消化器内視鏡室、在宅医療、病棟常駐など、多職種連携の中で診療支援ができるメディカルスタッフを目指してほしい」との考えも示した。

 養成カリキュラムの見直しについても言及した。現行カリキュラムの改正時に、施行から5年をめどに見直すことになっており、2026年がその予定年になることを紹介。日臨技としては、厚生労働省から求められている臨地実習関係の課題を検討するためのワーキンググループ(WG)を立ち上げ、議論に入ったことを報告した。日本臨床検査学教育協議会とも調整しながら国への要望書をまとめる意向を示した。
2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

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