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横地会長が刈谷豊田総合病院を視察 独自のタスクシフトに取り組み

視察する横地会長(中央左)
 日本臨床衛生検査技師会の横地常広会長は昨年12月20日、臨床検査技師がタスクシフト・シェアに積極的に取り組んでいる刈谷豊田総合病院(愛知県刈谷市、704床)を訪れ、検査室を視察した。救急外来への常駐や直腸肛門機能検査などについて説明を聞き、それぞれの担当技師と直接、意見交換した。

 同病院の臨床検査・病理技術科の臨床検査技師数は66人。検体や輸血、病理、生理などのグループがあり、2023年には救急外来の業務を行う臨床グループを新設した。専従の院内感染管理者も検査技師が務めている。

 タスクシフト・シェアは、直腸肛門機能検査や術中モニタリングなどに幅広く取り組む。血液内科医が不在のため、血液像・骨髄像所見を検査技師が電子カルテに記載し医師に説明しているほか、遺伝学的検査(BRCA)の検査説明や同意書取得も検査技師が行う。また、副部長の検査技師が院内の経営戦略グループに参画し、検査室の損益計算などを行っている。

 横地会長は、吉田憲生病院長と懇談した後、検体や生理、病理などの各検査室を視察して回り、その後、タスクシフト・シェアの状況についてそれぞれの担当技師と2時間にわたり意見交換した。術中モニタリングについて、県臨床検査技師会の生理検査研究班の班長を務める担当技師は、ABRやVEPなど、針電極の穿刺が可能な検査の明確化―などの3点を要望した。
2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

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