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検査部門の人員不足感が継続 検査医学会が調査



 日本臨床検査医学会は、新型コロナウイルス感染症が臨床検査体制に与えた影響を探った調査結果をまとめた。コロナ検査に必要なリソースの充足状況では、流行を重ねることでノウハウや機器などが改善する一方で、検査技師らの人的資源の不足感は継続していた。調査結果は11月17日、長崎市で開かれた日本臨床検査医学会学術集会で同学会臨床検査室医療評価委員会の松下弘道委員長(慶應義塾大学医学部臨床検査医学教授)が報告した。


 調査では、新型コロナ検査に必要な▽人手▽検査機器▽検査試薬▽消耗品▽ノウハウ―のリソース別の充足状況を2020・2021年の第1~3波、2022年夏の第7波の流行期別に聞いた。その結果、検査に必要なノウハウは流行を重ねるにつれて「足りている」との比率があがり、検査機器や試薬、消耗品の不足感も解消される傾向が確認された。


 一方で、人手については「足りない」の割合に大きな変化は見られなかった。松下氏は、「流行の波を重ねるにつれて、何をすればいいのかのノウハウや、試薬や機器の不足感は改善したが、人的資源の不足感だけは依然続いていることが確認できる」と解説した。

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