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【新発売】新規グラム陰性菌治療薬、感受性試薬も発売 塩野義

 塩野義製薬は12月20日、新規グラム陰性菌感染症治療薬「フェトロージャ点滴静注用1g」(一般名:注射用セフィデロコルトシル酸塩硫酸塩水和物)を発売した。同剤に感性でカルバペネム系抗菌薬耐性の大腸菌や緑膿菌などの感染症治療に用いる。薬剤感受性を検査する液体培地希釈法の研究用試薬「塩野義製薬 一般細菌MICドライプレート」も発売した。


 フェトロージャは、同社が開発した初のシデロフォアセファロスポリン系抗生物質製剤。適応菌種は次の通りで、カルバペネム系抗菌薬の耐性を示す菌株に限られる。


 大腸菌、シトロバクター属、肺炎桿菌、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア・マルセスセンス、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、緑膿菌、バークホルデリア属、ステノトロホモナス・マルトフィリア、アシネトバクター属。


 同剤の感受性を測定する研究用試薬も発売した。施設規模を問わず、同剤の感受性試験を実施できるようにする。


 セフィデロコルでの液体培地希釈法は、特殊培地の鉄欠乏ミュラーヒントンブロスを使用する必要があるが、ドライプレートには、この培地が固着されており、医療機関での培地の調整が不要。


 研究用試薬として販売するが、体外診断用医薬品の開発も進めており、そちらは2024年春以降の販売を予定している。


 参考希望小売価格は1箱(5枚入り)6000円(税別)。



一般細菌MICドライプレート


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