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新規エイズが3年ぶり増加 23年報告、検査減少が影響の可能性


 厚生労働省のエイズ動向委員会は9月3日、2023年のHIV感染者・エイズ患者の年間新規報告数(確定値)を発表した。新規エイズ患者報告数は291件となり3年ぶりに増加に転じた。新規HIV感染者報告数は669件で前年に比べ37件増加した。増加は7年ぶり。

 白阪琢磨委員長(エイズ予防財団理事長)は、新規エイズ患者数が増加したことについて「新型コロナウイルス感染症の流行以降、保健所等での検査件数が減少していたことが影響している可能性が否定できない」とし、2024年以降の動向を注視する必要があるとした。

 保健所でのHIV抗体検査件数(確定値)は7万0208件、自治体が実施する保健所以外での検査件数は3万5929件の計10万6137件で、2022年より増加した。

 献血時のHIV抗体・核酸増幅検査での献血件数10万件当たりの陽性件数は0.500。前年よりも0.161低下し、3年連続の減少となった。白阪氏は「HIV感染リスクがある方は、保健所等での無料・匿名検査や医療機関による検査を受けてほしい」とコメントした。

2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

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