top of page

学生の疑問に現場の技師が回答 都医学検査学会で学生企画


企画した学生たち

 東京都医学検査学会が12月3日、都内で開催され、学生企画「新たな視点から考える臨床検査技師像~原点に立ち返って、世界を見据える~」が行われた。臨床検査学生団体SOLSのメンバーが企画し、学生が臨床検査技師の役割や仕事について抱いている疑問を発表。現場で働いている臨床検査技師が答え、意見交換した。


 順天堂大学2年の小池菜織氏と山田茉奈氏は、学部教育では採血や生理検査などで患者の立場に立って検査を行うよう教わるが、実際の現場では検査業務が流れ作業になっていると聞いたことをきっかけに、検査業務の理想と実際の乖離、患者への検査説明の現状について質問した。また、群馬大学3年の二宮佳凜氏と新井悠氏は、日本の医療機関内のグローバル化に関心を持ち、外国人患者の受け入れ体制や対応に必要な知識について質問した。


 これらの質問に対し、臨床検査技師からは「学生の時は臨床検査の意義をたくさん習ったが、現場では機械化が進んでおり、メンテナンス業務が多いと感じている」「生理検査を担当しており、医師や看護師と深くコミュニケーションを取ることが大事だと感じている」などの声があった。


 また、外国人患者への対応については、「採血時の手順などは説明を省かないように、アルコール消毒が大丈夫かなどをジェスチャーを交えて確認するようにしている」など、現場での取り組みや工夫が紹介された。


記事下バナー_地域特性から考える「明日の検査室」_PC.jpg

その他の最新記事

MTJメールニュース

​株式会社じほう

bottom of page