在宅医療での活動実績の積み上げを 都臨技シンポで若手技師ら在宅医療での検査技師の可能性を議論したシンポ 東京都医学検査学会が12月8日、都内で開かれた。在宅医療のシンポジウムでは、実際に医師に同行している複数の若手検査技師が業務内容や課題を報告した。今後活躍が見込める領域として活動実績を積み上げていく必要性が示された。 大江戸江東クリニック(東京都江東区)の杉田絵理氏は、在宅医療に携わる上で超音波検査のスキルアップに重点を入れていることも説明。特に心エコーは、在籍する全ての臨床検査技師が関連資格を取得できるよう、循環器医による定期的な勉強会を重ねているとしたほか、腹部エコーも来年から技術習得の取り組みを始めるとした。 在宅医療への参入検査技師を増やすための課題には診療報酬の評価を挙げた。現状では「検査技師が単独で訪問しても診療報酬が算定できない」とし、改善するためには活動実績を積み上げる必要があると言及。検査技師の活躍が医療経済的なメリットにつながる症例が重要になるとの考えも示した。 杏クリニック(埼玉県狭山市)の藤井南氏は、現在看護師が行っている輸血業務の一部を検査技師が担うことも紹介した。輸血に至るまでの業務のうち、▽輸血の同意書取得補助、輸血前採血のため患家へ検査技師の単独訪問▽血液型・不規則抗体検査結果に基づく血液製剤発注▽血液製剤到着後のクロスマッチ提出―を挙げ、「検査技師が担うことで安全に運用でき、医師の診察時間の短縮にもつながる」と期待を示した。
在宅医療での検査技師の可能性を議論したシンポ 東京都医学検査学会が12月8日、都内で開かれた。在宅医療のシンポジウムでは、実際に医師に同行している複数の若手検査技師が業務内容や課題を報告した。今後活躍が見込める領域として活動実績を積み上げていく必要性が示された。 大江戸江東クリニック(東京都江東区)の杉田絵理氏は、在宅医療に携わる上で超音波検査のスキルアップに重点を入れていることも説明。特に心エコーは、在籍する全ての臨床検査技師が関連資格を取得できるよう、循環器医による定期的な勉強会を重ねているとしたほか、腹部エコーも来年から技術習得の取り組みを始めるとした。 在宅医療への参入検査技師を増やすための課題には診療報酬の評価を挙げた。現状では「検査技師が単独で訪問しても診療報酬が算定できない」とし、改善するためには活動実績を積み上げる必要があると言及。検査技師の活躍が医療経済的なメリットにつながる症例が重要になるとの考えも示した。 杏クリニック(埼玉県狭山市)の藤井南氏は、現在看護師が行っている輸血業務の一部を検査技師が担うことも紹介した。輸血に至るまでの業務のうち、▽輸血の同意書取得補助、輸血前採血のため患家へ検査技師の単独訪問▽血液型・不規則抗体検査結果に基づく血液製剤発注▽血液製剤到着後のクロスマッチ提出―を挙げ、「検査技師が担うことで安全に運用でき、医師の診察時間の短縮にもつながる」と期待を示した。