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受け入れ施設と養成校「目的意識の共有を」 臨地実習で広臨技・板羽元会長

検査技師育成について語る板羽氏

 第41回広島県医学検査学会が2月18日、広島県呉市で開かれた。学会に併せて行われた「集まれ広臨技」では、広島国際大学保健医療学部医療技術学科特任教授で、広島大学病院臨床検査技師長や広臨技会長などを歴任した板羽秀之氏が「未来ある臨床検査技師の育成」をテーマに講演。臨地実習をより良い形にしていくために、受け入れ施設と養成校による検査技師育成に関する連携と、目的意識を共有する重要性を説いた。


 板羽氏は、技師長時代の臨地実習では、現場で不可欠な実践技術の習得や役割、責任について指導してきたことを振り返った上で「たとえ成績が悪くても社会人としてのマナーを身に付けて成長してほしい」と強調。受け入れ施設と養成校の間で「後輩育成に関する連携と目的意識をしっかり共有することが重要だ。自分たちも臨地実習をさせてもらって成長してきたので、恩返しのつもりで実習生を受け入れてほしい」などと語った。


 広国大では、医療系総合大学として幅広い医療専門職の連携教育に重点を置きながら、検査技師の教育カリキュラムの変更に沿った養成が行われていることを紹介。また、教育現場では、発達障害等の学生への教育的な配慮などが求められているとし、実際の臨地実習で必要になる考え方などを解説した。


●一般演題は過去最多、約300人が参加



 現地開催となった学会には、若手の臨床検査技師ら約300人が参加する中、病理や血液、微生物検査の第一線で活躍している検査技師が講演する呉地区企画や、一般演題21演題が組まれた。


 米田登志男会長は開会の挨拶で、「未来に向けて検査技師が活躍できる場を増やしていきたいという思いで、学会テーマを『次世代が輝く臨床検査を!』にさせていただいた。一般演題も過去最多となり、非常に意識の高い方々が参加しており、有意義な学術研鑽や会員親睦場にしてほしい」と話した。



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