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ピロリ除菌者の胃がんリスクを予測 シスメックスがPCR試薬を開発へ

  • kona36
  • 14 時間前
  • 読了時間: 1分

 星薬科大学(牛島俊和学長)と国立がん研究センター中央病院(阿部清一郎内視鏡科医長ら)からなる研究チームは、ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌者について、胃粘膜組織のDNAメチル化異常を測定することで、初発胃がんリスクを精密に予測できることを多施設共同前向き研究で明らかにした。4月16日に同大学と国立がん研究センターが発表した。

 研究チームでは、ピロリ菌除菌者で開放型胃粘膜萎縮がある高リスク者を対象に、胃前庭部・体部の2カ所から胃粘膜を生検。採取した検体由来DNAを用いて、胃がんリスクマーカーRIMS1遺伝子のDNAメチル化レベルを測定した。その後、5年間にわたり毎年、内視鏡検査を行った。生検を行った1757人中、1624人が1回以上の追跡を受けた(追跡期間の中央値=4.05年)。このうち27人に胃がんが発生した。

 1624人をRIMS1メチル化レベルで4群に分け、胃がんとの関連を解析したところ、レベルが最も高かった群は、最も低かった群に比べ初発胃がん発生リスクが7.7倍高かった。

 研究結果の社会実装に向けて、研究チームはシスメックスと検討を開始。シスメックスでは、より低コストで精度良く評価できるメチル化特異的PCR試薬の開発を進めているという。
2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

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