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タスクシフトや精度管理で講演 長大・栁原氏

栁原氏

 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・診断学分野の栁原克紀教授は9月30日、長崎県技師会の創立70周年・法人化35周年記念式典で「臨床検査のこれから~タスクシフト・シェアや精度管理を踏まえて~」と題して講演した。


 長崎大学病院検査部は2017年3月にISO 15189の認定を取得済み。栁原氏は、精度管理や運営に関わる検査部の品質マネジメントシステムについて、検査室管理主体、品質管理者・技術管理者、主任、検査職員などの階層組織になっていると説明。階層ごとのミーティングや会議を通して、精度管理を含めた様々な課題や取り組みについて全員で共有することができ、漏れがなくなるとの見解を示した。


 また、検査の質を高めるための具体的な取り組みとして、①標準作業手順書(SOP)②機器の導入に関する記録③機材・試薬・教育に関する記録④アドバイスサービス⑤TATの評価―を挙げた。SOPや各種の記録を残すことで管理や評価がしっかりできる。また、臨床検査技師が医師などに対して、検査プロセス全般に対する助言や専門的判断、コンサルティングなどを行う「アドバイスサービス」は、以前から検査部が実施してきたことだが、書面に残すことでアドバイス内容が明確となる。また、それらのアドバイス内容を検査部医師とも共有することができ、より的確なアドバイスサービスを臨床医へ提供できる体制となると説明した。



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