中医協総会が12月13日に開かれ、エーザイの抗認知症薬「レケンビ」(一般名=レカネマブ)を12月20日付で薬価収載することを了承した。また、投与判断に必要となる脳脊髄液によるアミロイドβ42/40比測定(CSF検査)やアミロイドPET検査に係る診療報酬の算定要件を設定した。認知症疾患の専門知識を持ち、10年以上の軽度認知障害の診断などの臨床経験を有する常勤医師が在籍する医療機関で行うなどの要件が付いた。
レカネマブに関する臨床検査の算定要件は、同剤の最適使用推進ガイドライン(GL)に沿う内容。GLでは、①本人や家族の治療意思の確認②MRI検査(1.5テスラ以上)が実施可能③認知機能評価MMSEスコア22点以上、臨床認知症尺度CDR全般スコア0.5または1―などを満たした上で、アミロイドPETかCSF検査を実施し、アミロイドβ病理を示唆する所見が確認されていることが求められる。
検査に関わる診療報酬を算定できる施設要件として、MRI検査(1.5テスラ以上)が実施可能であることを求めるほか、投与患者の選択に必要となるアミロイドPETかCSF検査が実施可能な体制を必要とする。