国立感染症研究所は4月19日、感染症週報の第14週(4月1~7日)を発表した。RSウイルス感染症は、定点当たり報告数が1.01となり、1月の第2週以降、増加が続いている。過去5年間の同時期の平均と比較して、やや多い状況にある。都道府県別では、大阪(3.39)、奈良(2.91)、福井(2.88)の順で多い。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3.06。3週連続で減少したが、過去5年間の同時期と比べてかなり多い。都道府県別では、山形(7.25)、北海道(6.41)、愛媛(5.22)が多い。
●パラチフスなど報告
全数報告の感染症の主な状況は以下の通り。
▽結核(2類):238例(前週271例)
▽腸管出血性大腸菌感染症(3類):21例(前週34例)
▽腸チフス(3類):3例(前週2例)
▽パラチフス(3類):1例(前週なし)
▽E型肝炎(4類):9例(前週7例)
▽エムポックス(4類):1例(前週1例)
▽重症熱性血小板減少症候群(4類):1例(前週1例)
▽デング熱(4類):3例(前週2例)
▽アメーバ赤痢(5類):6例(前週9例)
▽カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症(5類):21例(前週25例)
▽急性脳炎(5類):7例(前週5例)
▽劇症型溶血性レンサ球菌感染症(5類):41例(前週31例)
▽侵襲性髄膜炎菌感染症(5類):1例(前週なし)
▽梅毒(5類):172例・累積3332例(前週145例)