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多項目遺伝子解析のISO文書が発行 JCCLS

 日本臨床検査標準協議会(JCCLS)は11月20日、ISO 21474-3「体外診断用医薬品・医療機器―核酸の多項目分子学的検査―第三部:解釈と報告」が発行されたと発表した。

 多項目遺伝子関連検査結果の解釈と報告に関する国際標準規格で、ISO 21474はISO 15189「臨床検査室―品質と能力に関する要求事項」の支援文書と位置付けられる。JCCLSの国際標準化専門委員会(宮地勇人氏:新渡戸文化短期大学臨床検査学科)が提案し、作成を主導した。

 多項目遺伝子検査は一度の測定で多くの情報が得られるため、結果の解釈と報告には測定項目が1つの検査とは異なった高度な考え方が必要になる。JCCLSの国際標準化専門委員会とバイオ計測技術コンソーシアム(JMAC)は、多項目解析が今後の遺伝子検査の主流になると認識。これまでに、①多項目解析に使用するDNAやRNAの核酸品質の定義や評価方法②測定の妥当性確認と検証―について、国際標準化に向けた提案を実施。それぞれISOの専門委員会で議論を進め、2020年にISO 21474-1(第一部:核酸の品質評価に関する用語と一般的要求事項)、2022年にISO 21474-2(第二部:妥当性確認と検証)として発行された。

 今回発行された文書は、これらの続編となる。

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