一般検査3項目でも精度管理図を改ざん PHCの外部調査委が報告書kona362024年5月27日読了時間: 1分更新日:2024年5月27日 LSIメディエンス(LSIM)の中央総合ラボラトリー(東京都板橋区)が改ざんデータを基に月次の精度管理図を作成していた問題で、PHCホールディングス(HD)の外部調査委員会がこのほど、調査報告書をまとめた。すでに明らかになっていた免疫検査85項目以外に一般検査3項目でも不正が行われていたことを確認した。 改ざんの原因は、精度管理に関する教育の不足や監督体制が不十分だったなど「諸要素が複合的に作用した」と分析。不正発覚以降に社内で進められている再発防止策を着実に実行することを求めた。 調査報告書によると、精度管理図の改ざんは免疫検査では1988年ごろから、一般検査では2009年ごろからそれぞれ始まった。不正は精度管理図の作成者に引き継がれる形で免疫項目は2023年4月まで、一般検査では同年4月あるいは12月まで続けられていた。顧客の医療機関が管理図の内容に疑問を持つと、検査結果の正確性や信頼性に理解を得ることが難しくなることが改ざんの背景にあったという。 委員会では、他に不適切事案がないかなどの調査を継続しており、その結果を含めて「組織風土なども見据えた原因分析を行い、再発防止策の提言を行いたい」としている。資料はこちら
多項目アレルギー検査で感作状態を分類 理化研、進行・症状予測への活用期待理化学研究所は4月9日、日本ケミファの「ドロップスクリーン 特異的IgE抗体測定キット ST-1」による多項目検査が、従来の単項目測定法と同様な感度・精度を持つとともに、アレルゲンの種類や患者の感作状態を分類できることが分かったと発表した。今後、感作状態をパターン分類するこ...